「お子さんに、さしあげて下さい」はヘン! 目次に戻る
イベントなどでお子様へのプレゼントを渡す場合に、その親御さんを介して渡す時の言葉ですが、
この言い方には、少し問題があるようです。
「さしあげる」という動詞の主語が自分自身なら良いのですが、
この場合、直接子供さんに品物を手渡すのは、贈り物を預かった、その子の親ですから、
親が子供に物を渡すのに、「さしあげる」と言うのはいおかしいのです。
では、どう言えばいいのでしょうか。
【お子さんに差し上げたいので、渡して頂けますか】というのがきちんとした言い方ですが、
「お子さんにさし上げます」だけでも良いでしょうし、
「お子さんに、どうぞ」という言い方もできるでしょう。
「お子さんにあげて下さい」だったらどうでしょうか。これなら、さほど不自然ではないようです。
「あげる」は、本来は「与える」の謙譲語ですから、
自分の子供に物を渡すのに使うのは望ましくないと考えるのが筋でしょうが、
目下に対しても「あげるよ」といったふうに使いますし、
今では丁寧表現として認めても良いのではないかという意見も多いようです。
親しい人なら、許されるというところでしょうか。