「ございます」と「いらっしゃいます」、使い方によってはヘン! 目次に戻る
『ございます』は、最も身近な敬語の一つです。
【私は○○でございます】といった具合に自分のことを言う時や、
【○○がございます】【静かでございます】のように、
物の存在や状態などを指して言う時に使う丁寧語です。
しかし、人の状態や動作を尊敬して使う尊敬語とは違いますので、
「△△さんでございますか」という言い方は、聞き手には丁寧でも、
△△さんに対する敬意は表せません。
こういう場合は、【△△さんでいらっしゃいますか】にしないと尊敬表現にならないのです。
『何か意見はございますか』『ご用の方はございませんか』なども同じです。
これらは「(私は)特に意見はございません」「特に用はございません」のように、
自分側にも使える表現ですから、
【何かご意見がおありですか】【ご用の方はいらっしゃいませんか】と
尊敬語を用いた時ほどの敬意を示すことはできないのです。
「私は意見がおありです」などとは言えないことからも、両者の違いは明らかでしょう。
もちろん、「ございます」で充分な場合もありますが、
この二種類の言葉の役割の違いは使い分けてほしいものです。