「何に致しますか?」はヘン! 目次に戻る
先日、とあるガソリンスタンドで洗車を頼んだところ社員だと思われるスタッフが
笑顔を浮かべて、こう尋ねました。
「洗車は何にいたしますか?」
ご当人は、注文の品を「何にしますか」と言うよりも
丁寧に聞こうとしたのに違いありませんし、
すがすがしい対応ぶりには好感を覚えましたが、
でも、間違いは間違いです。
笑顔の素敵なスタッフだっただけに尚更、
知らずに口にしている間違った敬語が、とても残念に思えました。
この場合は、洗車は「何にいたしますか」ではなく
洗車はどのコースに「なさいますか」と言ってほしかったところです。
「致す」は自分の方が何かをする時の謙譲表現ですから、
これを、お客様に注文を、「何にするか」と聞く時に使うわけにはいかないからです。
そうではなく、自分が何をしたら良いのかを尋ねたのだから、
ここでの「致す」は自分の行為を指していると言う人がいるかも知れませんが、
それなら、「何に致しましょうか」とすべきでしょう。